2012年5月17日木曜日

愉しきこと :中国歴史ドラマ


 短い期間ですが私のつたないブログを閲覧していただきありがとうございました。勝手ながら、今後このブログの更新を行わず、新たな投稿は「アクアコンパス に集中させます。いままでの御愛顧ありがとうございました。


 ここ数年、私が欠かさず見るテレビ番組は韓国歴史ドラムだけでした。しかし今は中国作品「孫子兵法」「孔子伝」「三国志」に釘付けです。実に素晴らしい映像とスペクタクル、何にも増して古代中国の世界に迷い込んだようです。

 中国に旅行する度に「孫子兵法」「三国志」の中国版を買って来た当時が懐かしい。現在のドラマは以前と比べて格段に素晴らしい。建物や内装、衣装や青銅器、玉器、武具が良く再現されており、生活や祭祀の描写にも引きこまれる。またCGを使った壮大な戦闘シーン、町並みも楽しめる。ドラマのテンポも良く飽きることなく見終わる。残念ながら「孫子兵法」は終わってしまったが、他の2本は現在BSで放映中です。


 奇しくも孫子(孫武)と孔子の生きた時代は重なり、互いに斉と呉、魯から斉と衛に暮らした。この間は遠くて600kmぐらいしか離れていない。ドラマでは両者が出会うことはないだろうが。日本の戦国武将が尊敬してやまなかった偉大な兵法家であり軍師である孫武の鮮やかな采配には胸がすく。一方、孔子は当時よりさらに5百年前の書物や礼楽に詳しいだけの堅物で理想家に描かれており、見ていて歯痒い思いがする。しかし当時、春秋時代の乱世真っ盛りの中で、理想を実現すべく、泥と芥にまみれながらも王家の有るべき姿を訴え、文盲の庶民に礼を説く姿に私はいつしか親近感を持つようになった。論語によく出てくる弟子の子貢、顔回、子路の人物像が手に取るようにわかる。役者の孔子役、いしだ壱成の顔回役も良い。このドラマは人物像と言説が丁寧に描かれている。もっとも惹かれるのは起伏のある冬枯れの原野と琴の音である。この孔子のドラマを見ていると、文化大革命で排斥された孔子が今の中国には必要であり、待望されているような気がする。すばらしいドラマです。是非とも一度見て下さい。


 三国志は、幾度見てもそのおもしろさは格別です。軍師の戦略と論説、敵味方の駆け引き、大スペクタクル、愛憎劇、シナリオと映像、俳優、いずれをとっても一級の娯楽作品でしょう。ここまで中国ドラマが良くなれば、韓国の歴史ドラマも負けてはいられないでしょう。現在は少しマンネリしてきたようです。

2012年5月5日土曜日

要約「交易がもたらしたもの」



紹介 : 紀元前5世紀頃に起きた精神革命(経典宗教、自然哲学、民主主義、芸術などの誕生)の主因を説明しています。それは複雑な文明や帝国の衝突に端を発してはいるのですが、飛躍的に発展した交易が大きく影響しているとの観点に立っています。

 下記文章は親ブログ「交易がもたらしたもの」の要約です。詳しい本文へは「アクアコンパス3」へのリンクをクリックして下さい。

要約 : キリスト教の基となったユダヤ教、仏教、儒教、ギリシャ哲学などが精神革命の時代に同時に始めて誕生した。この画期はなぜ起きたかのか? 多くの重要な共通点の中にある相違点はなぜ生じたのか? この謎を説いていきます。精神革命が咲き誇ったのは既に起きていた都市革命に起因している。しかし当時、巨大化しつつあった帝国による戦争と文明や国家の栄枯盛衰が影を落としていた。そこに鉄器、文字、交易の普及が関わり、その精神文化が花開き、その趣を変えていった。そのことを説明していきます。

構成 : 文化の融合/ 交易民の活躍ルート/ 交易がもたらすもの/ 交易とアルファベット/ 紀元前の人類史/ 運輸交通の発達/ 鉄器と文字と硬貨/ 世界の思想/ 彫像の歴史/ 交易が社会を変えるメカニズム/

2012年5月3日木曜日

掘り出しもの観光地 : 南九州旅行


2012年4月24日~27日、南九州の熊本から鹿児島、そして宮崎へと旅行しました。有名では無い観光地だが景色の良い所を紹介します。

曽木の滝 : 鹿児島県の滝、滝巾210m、高さ12m。大きな岩石群が崩れて滝を形成。



都井岬 : 宮崎県の日向灘に突き出した岬の丘の上に数百頭の野生馬が生息している。270度の水平線の視界を持つ灯台。